
こんにちは、海外駐在オヤジです。
どんな会社にも営業さんがいますよね。ですが、ひとくちに営業と言っても、売るモノやサービス、誰に売るのか(BtoB、BtoC)、どうやって売るのかなどにより、仕事の内容は随分と変わってきます。
最近は営業も役割分担されており、インサイドセールス、フィールドセールス、アフターセールス、カスタマーサービスなど、担当範囲も違ったりします。
つまり、営業という大きな枠組みの中でさまざまな経験、キャリアップができる。これが営業職の魅力のひとつです。
営業は他の職種に比べ未経験でも転職しやすく、また求人数も非常に多く出ていることから転職のチャンスは多いです。一方、非常に幅広いビジネススキルが求められるが故に、経験者にとっては実績以外でのアピールがしにくい職種とも言えます。
この記事では、現在営業職で転職を考えている方、未経験だけど営業職にチャレンジしたいと考えている方に向けて、最近のトレンドなども交えながら転職のアドバイスをしていきます。
営業職とは

営業職(えいぎょうしょく)は、見込み客に自社の物品・サービスまたは情報、といった財(商品)の購入を促して、売買契約を結ぶ職業である。
Wikipediaより
どんな会社であれ、モノやサービスを提供し、その対価(お金)を受け取って事業を成り立たせています。顧客を見付け、売り込み、契約を締結し、代金を受け取る。その一連の流れを担当するのが営業の役目です。
その会社で扱うモノ、サービスや、販売先などにより、営業プロセスも違ってきますし、売り方も変わってきます。ですが、企業のフロントに立ち、お客さんやマーケットと対峙しながら上記の役目を果たす、というところはどの会社でも共通している営業のミッションです。
営業職の魅力
一番の魅力は、やはり人との繋がりでしょう。
営業は日々、顧客と接しながら、困り事やニーズを聞き出し、それを解決するような提案をしていきます。自分の提案が採用され、実際に顧客の役に立つことができ、顧客から直接感謝されるようなことがあれば、とても嬉しいことです。
また、営業職は成績が売上や利益といった数字で表されますので、成果が具体的でわかりやすく、評価にも繋がりやすいです。
他にも営業職の魅力はいくつかありますが、こういった理由から、達成感ややりがいを感じやすい職種だと言えます。
営業に必要なスキル

一般的に、営業職には以下のようなスキルが要求されます。
コミュニケーション力
まず、コミュニケーション力です。
営業はお客様など色々な人と接する機会が非常に多いです。多弁である必要はありませんが、スムーズに会話ができる必要はあるでしょう。また相手を不快にさせず、必要なことを聞き出していくようなことも必要になります。
仮説・検証力
お客様は、いつも明確な要求をしてくれるとは限りません。この型番の製品の見積もりをちょうだい、と言われればそれを持っていけばよいだけですが、得てしてそうはいきません。
こういう困りごとがあるんだけど、といったざっくりとした要求に対し、ヒアリングをしつつも、自分で仮説を組み立てて、ストーリーにし、提案する力が求められます。もし違ったらまた見直し、提案し直すのです。これが仮説検証型アプローチです。
お客様の困りごとを自分のことにように考え、しっかりと仮説を立てて提案をしてくる営業であれば、たとえ多少ずれていたとしてもお客様はきっと話を聞いてくれるでしょう。
論理的思考力
お客様に説明する、お客様を説得するには、論理力(ロジック)が求められます。
常にロジカルに考え、わかりやすく資料にまとめ、説明できなければいけません。話が長く要点がわからない、書いてある文章が長すぎて何が言いたいのかわからないのでは、お客様は話すら聞いてくれないでしょう。
交渉力
営業は、最終的にはお客様から注文書をもらわなればいけません。これをクロージングと呼びますが、その前には必ずと言ってよいほど交渉プロセスがあります。
値引き交渉、条件交渉など、お客様が決定する上で条件のすり合わせがあり、多くの場合はお客様に有利になるような交渉(値引き、条件緩和等)がなされるでしょう。
また、もしかしたらこちらから条件交渉をするケースもあると思います。お客様に決定いただける妥結ラインを見極めつつ、上司や担当部署とやりとししながら速やかにクロージングする、営業にとって極めて重要なスキルとなってきます。
これら以外にも、見積り作成スキル、資料作成スキル、自社商品の理解、社内外の人脈作り、提案体制構築等、様々なスキルが求められます。
なぜイケてる営業は引く手あまたなのか

あの営業さんイケてるな!という方って、引く手あまただったりしませんか?
どの会社に転職してもやっていけそうですよね。
それはなぜか?
前述の営業職に求められるスキルって、ビジネスパーソン、社会人としてベースとなるようなスキルだからです。違う言い方をすると、どんな職種であっても求められるソフトスキルだったりします。つまりこれらのスキルが高いということは、社会人としてのレベルが高いということなんです。
加えて、イケてる営業は得てして勉強熱心で常に向上心があり、また清潔感に溢れ、マナーがしっかりしており、常に笑顔で人と接するなど、人間としての魅力に溢れている方が多いです。
こういう方は、恐らくどの会社に行っても、また営業職でなくても成功するでしょう。
営業プロセスは高度化傾向に

最近のトレンドでは、営業職はこういったソフトスキルだけでは戦えなくなってきつつあります。
最近は営業プロセスやビジネスプロセスも分業化、高度化してきています。DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の背景もあり、ここ5~6年で随分進化してきています。
SFAやCRMを導入する企業も増えていますし、デジタルマーケティングを採用し、MA(マーケティングオートメーション)ツールを活用している企業も多く見かけます。またインサイドセールスをアウトソースし、自社の営業リソースはフィールドセールスに集中させている企業も出てきています。
これからの営業職人材は、こういった高度な営業プロセスの変化やDXの流れなどにも順応できることが必須になってきます。
未経験からの営業職への転職は可能か
可能です。
前述のように、営業に求められるスキルは営業職の経験が無くとも身につけられるものです。これまでの経験の中でこういったスキルを習得できていれば、未経験であっても転職できる可能性は高いです。
求人も、20代の若手の方を対象とした求人であれば非常に多く見つけることができます。
30代、40代の方であっても、業種によっては未経験者でも可能な求人もあります。この場合は多くは営業以外の経験があってこその募集となっています。例えば深い業界知識や、エンジニアとしての現場力が活かせるような営業職など、です。
営業未経験だからといって諦めずに、一度転職サイトやエージェントに登録し、求人を検索してみてください。
入社前に確認しておきたいこと

営業職の転職活動に際しては、面接の中などで以下のような内容について確認しておく必要があります。
商材、商品
どういった商品、サービスを扱うのか。応募企業のホームページなどを見ることで大体わかりますが、多岐にわたる商品を取り扱っている企業の場合、募集中のポジションでは何を担当するのか、確認しておいた方が良いでしょう。
営業のスタイル
BtoBなのかBtoCなのかによって、売り方がまったく変わってきます。また顧客に直接アプローチするのか、或いは販売代理店経由なのかによっても随分違います。
営業の役割分担も、自分がどこまでやるのか、具体的には営業事務やインサイドセールスなどの体制、役割分担があるのかどうかにより、自分がどこに注力していくべきなのかが決まってきます。
インセンティブ制度
これは非常に重要な点で、営業成績によるインセンティブ評価や支給がどのように行われるのか、確認しておくべきです。
極端な例は歩合制(1件成約によりいくらの報酬など)ですが、そうでないにしても、例えば外資系企業の場合はベース給与とインセンティブの割合が3:7とか4:6といったように、インセンティブの比率が非常に高い企業もあります。
インセンティブ制度の有無だけでなく、達成の評価方法やタイミング、達成度により段階的に支給率が決まるといった詳細なルールもできれば確認しておくべきだと思います。
労働時間
営業職は裁量労働制を採用している企業も多いです。営業職はどうしても移動時間や待ち時間等が発生しますので、ある程度勤務時間のコントロールを個々人に任せざるを得ません。逆にいうと、残業した場合の残業代のカウントや支給方法についてはしっかり確認しておく必要があります。
キャリアパス
応募企業の営業職のキャリアパスを確認しましょう。企業によってはジョブ型を採用しておらず、営業であっても定期的に別職種とローテーションしている場合があります。せっかく営業がやりたくて転職しているのに、3年経ったら事務職やエンジニアに配属されるかもしれません。
営業職におすすめの転職サイトと転職エージェント
ここからは、営業職に特におすすめの転職サイトと転職エージェントを紹介します。
どの転職サイト、転職エージェントであっても営業職求人を見つけることはできますが、ここで紹介するサイトはいずれも、営業職求人に力を入れていたり、検索しやすい設計になっていたり特徴があり、あなたにぴったりの営業職求人を見つけることができると思います。
いい求人net

公式サイト:https://iikyujin.net/
いい求人netは営業職に特化した転職サイトです。
営業職に特化しているがゆえに、他の転職サイトや転職エージェントでは取り扱っていない優良企業や積極採用企業の求人情報を多数保有しています。
また、いい求人netは自社でキャリアコンサルタントを有しており、営業職に精通したプロのコンサルタントによる応募書類の添削や面接対策などの転職支援サービスを受けることができます。
営業職に特化した転職サイトだけあって、職種も法人営業、個人営業、営業事務、海外営業、内勤営業など、細分化された職種にて検索することができます。エリアも全国をカバーしており、営業職転職を考えている方は真っ先に登録すべきサイトと言えます。
doda

公式サイト:https://doda.jp/
doda(デューダ)はパーソルキャリア社が運営する転職サイトです。
大手、優良企業を中心に、豊富な求人情報を掲載しています。営業職求人も多く掲載されており、試しに「営業職」で検索してみたところ、全国で2万3千件もの求人が表示されました。
dodaは単なる転職サイトではなく、エージェントサービスも提供しています。dodaの専門スタッフがあなたの希望や適性に合った求人を紹介してくれたり、転職活動のサポートをしてくれます。まだ転職に迷っている方は無料でキャリアカウンセリングを受けることもできますので、ぜひ登録してみてください。
リクナビNEXT

公式サイト:https://next.rikunabi.com/
リクナビNEXTは、リクルート社が運営する転職サイトです。業界最大級の求人数を有しており、ここにしかない求人も多数あります。
また、転職サイトでありながらスカウトサービスを提供しており、あからじめ職務経歴書や希望条件を登録しておくことで、企業側からのアプローチを受けることができます。まだ転職意向が低い状態であっても、自分の可能性を知る機会として活用が可能です。
リクナビNEXTの営業職求人の特徴は、未経験者歓迎の求人が多いことです。試しに検索してみたところ、全国の営業職求人1万件のうち、未経験者OKの求人はなんと4千件も見つかりました。
スカウトサービスもありますし、登録しておいて損はないサイトです。
リクルートエージェント

公式サイト:https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、リクルート社が運営する転職エージェントです。リクナビNEXTが転職サイトなのに対し、リクルートエージェントはエージェントサービスにより求人を紹介してくれます。
リクルートエージェントの特徴は取扱い求人数の多さ。常に10万件を超える求人を持っており、そのほとんどが未公開求人です。非常に質の良い求人を、業界に特化した専門のエージェントが紹介してくれます。
エージェントサービスですので、応募書類の添削や面接対策、企業との交渉などのサポートも行ってくれます。あなたの行きたい業界や営業職に詳しいキャリアアドバイザーからの適切なアドバイスも全て無料で受けられます。この機会に是非登録してキャリアアドバイザーと話をしてみてください。次のステップがきっと見えてくるでしょう。
営業職転職 まとめ
営業職はとてもやりがいのある、魅力あふれる職種です。
また、幅広いスキルを身に付けることができるため、ある意味つぶしのきく職種だったりします。
未経験者歓迎の求人も多くありますので、現在営業職の方だけでなく新たにチャレンジしてみたい方も、どのような求人があるのかまずはチェックしてみてはいかがでしょう。