
こんにちは、海外駐在オヤジです。
私は現在海外で働いていますが、LinkedIn(リンクトイン)は海外のビジネス界隈ではもはや必須ツールになっています。
当然私も使っており、ビジネスパーソンとのコミュニケーションツールとして利用しており、また良くスカウトメールももらったりします。求人情報を見つけることもできます。
海外のビジネスパーソンはLinkedInをどのように活用しているのか、また転職ツールとしてのLinkedInについて紹介したいと思います。
- LinkedInは海外では必須のツール
- 転職ツールとしてのLinkedInの使い方
- 使い方のアドバイス
LinkedIn(リンクトイン)とは

LinkedInとは、2003年にアメリカでサービスを開始したSNSツーです。
ビジネスSNSと呼ばれるように、ビジネスでの利用が主な用途となっています。
海外では当たり前のツール
日本ではあまり馴染みがありませんが、実は全世界では7億7千万人もの利用者がいます。
(LinkedIn公式サイトより/2021年10月現在)
Twitterが4億人弱ですので、利用者の多さがわかります。
私は海外で働いていますが、外国人のビジネスパーソンと初対面で打ち合わせするとミーティング後にすぐにLinkedInのつながり申請が来たりします。「LinkedInのID教えて」とダイレクトに聞かれることも多いです。
また、転職スカウトのダイレクトメッセージが来ることも非常に多いです。
7億7千万人の利用者のほぼ100%がビジネス利用だと考えると、ビジネスパーソンにとってはほぼ必須のツールと言って良いかもしれません。
完全実名、経歴もリアル
特徴の一つが完全実名であること。
また、ビジネスSNSだけあって経歴やスキルを入力しますが、ほぼ職務経歴書です。
社名もポジションもリアルに公開します。
氏名だけでなく、所属会社名で検索することもできると言うことです。
エンドースメント(推薦)機能
Facebookや他のSNSには無い機能のひとつが「Endorsement(エンドースメント)」です。
日本語では推薦と訳します。
LinkedInでは自身の保有スキルを入力することができますが、つながっている人(LinkedInではともだちではなく「つながり」と呼ばれます)が、あなたが入力したスキルに同意する場合にはエンドースメントします。
あなたもつながっている人のスキルにエンドースメントすることができます。
これにより、多くのエンドースメントを持つ人のスキルの信頼性が上がります。
プライベートな発信は一切無い
ビジネスSNSですので、プライベートはことを発信している人はほぼいません。
(すくなくとも私がつながっている人には)
たまーに見かけますが、それでもビジネスの延長でのちょっとしたプライベートのことだったりします。まったくビジネスと関係の無いことばかり発信している人は見かけたことがありません。
つながっている人にしかメッセージが送れない
LinkedInではつながっている人にしかダイレクトメッセージが送れません。
TwitterやFacebookのように、勧誘目的だけのものや、怪しいスパムメッセージが届くこともありません。
もし誰かがあなたのプロフィールを見て興味を持った場合、まずつながり申請が届きます。
承認すればすぐにメッセージが届くでしょう。
なお、後述しますがLinkedInは営業ツールや採用ツールにも使えます。
有料のプレミアム会員になることで、つながりの無い人にもダイレクトメッセージが送れるようになります。ですが、一般会員はつながっている人にしかメッセージが送れません。
営業ツールとしてのLinkedIn
LinkedInはダイレクトセールスのツールとしての使い方も一般的です。
とは言ってもBtoCの商材を個人に売りつける目的でなく、BtoBの商材の紹介や、ビジネスパートナーになりませんかといった依頼が多いです。
あなたがそれなりのポジションだと、こういった営業メッセージが多く届くでしょう。私のところに届くメッセージの90%は営業です。
採用ツールとしてのLinkedIn
企業が採用ツールとして利用することは、海外ではごく一般的です。
企業の人事担当者がLinkedInを使って候補者を探します。
候補者は経歴やスキルをこと細かに公開していますので、候補者を探すのは比較的簡単です。
これは、と思う人が見つかった場合、企業はその人のダイレクトメッセージを送ります。
私も採用者側の立場として、LinkedInを使って見つけた候補者と面接したり実際に採用したことがあります。
転職ツールとしてのLinkedIn
転職希望者が求人を探すツールとしてもLinkedInはかなり有効です。
LinkedInには企業が求人を掲載できます。そこから気になる求人を見つけて応募することができます。
またあなたにマッチしそうな求人をLinkedInがリコメンドしてくれる機能もあります。
LinkedInを使った転職活動のコツ

では、LinkedInを使った転職活動とは、具体的にどんなことを行えば良いのでしょうか。
注意すべき点なども含めて解説します。
メインターゲットは外資系企業
残念ながら日本企業がLinkedInを使っている事例はまだまだ少なく、LinkedInでのダイレクトハイアリングを積極的に行っているのは日系グローバル企業など一部の企業です。
LinkedInを活用した転職活動は、外資系企業が中心になります。
外資系企業であれば、日本拠点だけでなく海外に所在している企業もターゲットになってきます。
きちんとしたプロフィール写真を
LinkedInでは原則、ご自身の実際の写真を使うことを強く勧めます。原則、顔出しです。
海外では更に、スナップ写真やセルフィーではなく、スタジオで撮ったきちんとした写真を使っている人が多いです。
Twitterのように、変なアイコンやネットで拾ってきた画像を使うのは絶対に避けましょう。
経歴、スキルは英語で
ご自身の経歴、スキルは英語で入力しましょう。
日本語と併記でも構いませんが、前述のとおり外資系企業をメインターゲットにするのであれば、日本法人への転職であっても英語オンリーで良いと思います。
なお、経歴やスキルはできるだけ充実させます。LinkedInでの転職活動は、通常の活動における書類選考だと思ってください。職務経歴書を書くのと同じです。
つながりを増やす
ある程度つながり数を増やしましょう。つながりが多いほうが信頼性が上がります。
実際に仕事で会ったことがある人を検索し、つながり申請を出してみましょう。Facebookなどと違いビジネス上の付き合いの延長ですので、恥ずかしがる必要はありません。
できるだけエンドースメントをもらう
あなたのスキルに対しできるだけエンドースメント(推薦)をもらってください。
つながっている人に直接頼んでもいいですし、こちらから相手にエンドースメントを書き込むと、お返しに書いてもらえたりします。積極的にエンドースメントしましょう。
エンドースメントが多ければ多いほど、信憑性が高まります。エージェントは結構ここを見ています。
私も実際、見ます。どのスキルにエンドースメントが多いかだけでなく、誰がエンドースメントしているかまで見ます。
つながり申請は無視しない
あなたのプロフィールを見た人から、つながり申請やメッセージが届きます。
つながり申請は原則、すべて承認した方がいいです。
前述のとおりで、LinkedInのプレミアム会員以外は、つながっていないとメッセージが送れません。プレミアム会員は意外と高いので、企業アカウント以外はだいたいの人は一般会員です。まずつながらないことにはメッセージが送れませんので、知らない企業名だったり怪しい肩書だったとしても、とりあえずつながってみましょう。
その後来たメッセージのやりとりで、その後の付き合いを決めれば良いです。
採用側の立場で使ってみた感想
私は海外の勤務先で、LinkedInを使った採用活動も行っています。
正確には私が候補者をサーチしているわけではなく、私の依頼を受けた人事スタッフが見つけてくるのですが、個人的な感想としては、上手に活用すると質の良い候補者が見つかると思います。
少なくとも、完全オープンの求人よりも、一次選考がとても楽です。
また、こちらからのダイレクトメッセージに反応した候補者は、かなりの確率でこちらに興味を持った人です。多くの応募者を相手にするよりも効率的に、良い人材を確保可能に思います。
日本ではまだまだ活用が進んでいないLinkedInですが、とりわけ外資系企業への転職を考えている人は活用して損はないと思います。